環境を知る CULTURE
プロジェクトリーダー座談会

一人ひとりの挑戦が、
事業の未来を動かす
部門を越えて進めた、
プロジェクトの軌跡
イントロダクション Introduction
異なるキャリアを歩んできた4人が、それぞれの立場でプロジェクトを牽引。部門や役割、年次の垣根を越えて“より良い未来”をつくるために力を尽くしてきました。
課題に直面しながらも、支え合い、強みを持ち寄り、言葉を重ねて導き出したマネジメントのカタチとは?
メンバー Member

O.Y.2015年入社
本部長
創業期から店舗運営・企画・システム・営業などの多岐にわたる経験を持ち、事業発展の中核を担ってきた。各メンバーの部門長として、当時それぞれのプロジェクトを統括。休日は登山や公園に行き自然に触れたり、ジムに行ったりして過ごしている。朝型派。

I.A.2020年入社 店長
店長としてチームを牽引する傍ら、店舗の魅力を引き出す「輝きプロジェクト」を主導。旅行や愛車の運転が趣味。最近嬉しかった言葉は、部下からの「店長がIさんでよかった!」

Y.R.2022年入社 店長
店長として「大型店舗のリニューアルプロジェクト」のリーダーを担い、本社部門との連携や運用フローの構築を行った。「他人の物差しではなく自分の物差しで生きる」ことを大切にしている。毎朝の有酸素運動が
日課。

U.C.2017年入社 課長
「顧客管理システムの大規模改修プロジェクト」におけるリーダーとして、構想から保守・追加開発まで一貫して推進。座右の銘は「敵は己の中にあり」。最近はキックボクシングにハマって
いる。

01.
入社までのキャリアと
現在の業務内容

O.Y.
私は前職で約10年間、コンビニ業界に勤めていました。入社後すぐに店舗責任者を任され、30代前半からずっとマネジメントの仕事をしてきました。店舗運営やサービス企画、システム、営業とさまざまな部門を経験し、現在はマーケティング部の責任者を務めています。これまでの歩みを振り返ると、人事・経理以外はひと通り経験してきたかもしれないですね。最近は「この人の強みは何か」「どうすればもっと輝けるか」という視点を軸に、仕組みづくりや後進支援に携わってい
ます。

U.C.
私は大学卒業後にホテル業界で数年勤務し、2017年に当社へ入社しました。最初は店舗に配属され複数店舗を経験し、その後本社へ異動となり会員向けサービスやイベント企画を担当。現在はDX部の課長として、顧客管理システムのリプレイスや保守・追加開発をメインに、データ分析の仕組みづくりなどを担当しています。
IT部門で働くようになって3年ほど経ちますが、業務範囲も責任も広がって、今はチームをリードする立場になりました。

I.A.
私もUさんと同じく前職はホテルのスタッフとして数年働いていました。当社に入社したのが2020年のこと。複数の店舗を経て、今は店長として店舗の責任者をしています。これまで4店舗を経験させてもらいましたが、そのたびにチームや会員さまとの関わり方について学びがありました。最近は「スタッフをどう巻き込むか」「どうやって価値を生み出すか」を考える時間が増えましたね。自分の成長だけじゃなくて、チームとして成果を出すことに喜びを感じています。

Y.R.
私の前職はアパレル業界です。販売の現場からスタートして、店長や本社の商品管理部門など10年以上経験してきました。当社では早くから店長を任され、店舗マネジメントを行いながら、業務改善や新たな価値の創出にも取り組んでいます。アパレル時代から「現場の声」を大事にしてきたので、今も部下の意見を尊重しながら、チームで目標を共有して動くことを意識しています。責任者として、現場の温度感をしっかり掴むことが何より重要だと日々感じているところです。

02.
それぞれが携わった
プロジェクト

Y.R.
私は「大型店舗のリニューアルプロジェクト」を任されましたが、座席の配置変更や導線設計など、どう最適化するかが課題でした。特に、会員さまにご不便をおかけする場面が多くなることが予想されたので、「どうしたらポジティブに受け取ってもらえるか」を常に意識していましたね。スタッフとも細かく相談しながら、実際に使いやすくなるようなアイデアを積み上げていけたと思います。

O.Y.
Yさんのプロジェクトには、私も本部としてサポートで関わっていました。何か特別なアドバイスをしたわけではないですが、彼が判断に迷ったときに「他の視点もあるよ」と気づきを与えるような関わり方をしていましたね。リーダーが自分の考えを深められるように、対話の質を高めることが私の役割。結果的に現場主導でうまく進んだのが、とても印象的でした。

U.C.
私は、構想から数年がかりで行われた顧客管理システムの大規模改修プロジェクトで、初めてリーダーを務めました。事業の根幹である顧客情報を扱い、全社で使用しているシステムだったため影響範囲も広く、かつIT的な専門性も求められる、難易度の高いプロジェクトでした。当初はタスクが山積みで、誰に何を頼めばいいかもわからず、正直かなり混乱していました。失敗を重ねながらも、少しずつ全体を見渡せるようになっていき、結果的にはとても大きな学びが得られたプロジェクトでした。

I.A.
私が主導した「輝きプロジェクト」は、店長就任直後にスタートさせた自主的な取り組みです。「未来を見据えた店舗づくりをしたい」という想いで、スタッフと一緒に3年後の理想の姿を描き、それを1ヶ月ごとのアクションに落とし込んでいきました。通常業務もこなしながらだったので大変でしたが、自分自身が一番楽しんで取り組むことを心がけていました。

03.
プロジェクト進行においての
「マネジメント」

Y.R.
リニューアルプロジェクトを進める中で意識したのは、スタッフの不安をできるだけ減らすことです。会員さまからのご理解がすぐには得られないことも多かったので、背景や目的を何度も共有して、スタッフが納得感を持てるように努めました。最終的な決定権は自分にあるけれど、現場の声を取り入れながら進めることで、チーム全体に一体感が生まれたと思ってい
ます。

O.Y.
私は「リーダーが全部できる必要はない」と思っています。大事なのは、チームで補い合える関係性をつくること。リーダーに対しては、視野が狭まらないように横から一言添えるとか、安心して相談できるような雰囲気をつくるとか。背中を押すというより、隣に立って一緒に考えるような感覚も大事です
よね。

U.C.
私は当初、「課長だから自分で何とかしないと」と思い込んでいて、なかなか人に頼れなかったんです。でも、どうにもならなくなってOさんに話を聞いてもらったことで、気持ちがスッと軽くなって。そこからは周囲に積極的に相談するようになり、チーム全体が自然と上手く動き出しました。「周りに頼る力」もマネジメントの一つだと実感しました。

O.Y.
Uさんのプロジェクトは、規模や影響範囲が大きかったから、プレッシャーを感じるのは当然だったと思います。最初はただUさんの話を聞くことから始めましたが、そこから本人が少しずつ「頼る力」を取り戻していって、チームに助けを求めたり、外部との調整もうまくできるようになっていったのが印象的でした。マネジメントって、指導するだけじゃなくて、「立ち上がるきっかけを渡すこと」でもあるんだなと、改めて感じる出来事でもありましたね。

I.A.
私は、スタッフが「なんとなくやらされてる」感が出ないようにすることを大切にしていました。そのためには、自分自身が誰よりも楽しんで取り組むこと、目的をちゃんと伝えることが必要だと感じていました。私がワクワクしていると、スタッフも「一緒にやってみたい」と自然と前向きになってくれる。そんな空気づくりを意識していました。

O.Y.
UさんもIさんも、真面目な姿勢がすごく伝わってくるタイプ。だからこそ、私たちマネジメント側の人間としては「リーダーに一人で背負わせない」ことが大切なんです。私が心がけているのは、その人の強みを見つけて活かせる環境を整えること。困ったときに立ち返れる「安全基地」になれたら、それが一番のサポートだと思っています。

04. 今後チャレンジしたいこと

Y.R.
これからの自分のチャレンジとして、自店舗だけじゃなく、他店舗や他部門とも連携しながら、新しい取り組みをリードできる存在になりたいと思っています。まず大事にしたいのは、「誤魔化さないこと」。言葉でも態度でも、上っ面ではスタッフに見抜かれるんですよね。だからこそ、褒めるときも指摘するときも、本音で誠実に向き合うようにしています。そうやって信頼関係を築いていくことが、挑戦できるチームをつくる土台になるんじゃないかなと。

U.C.
私も今回のプロジェクトを通して、改めて“伝えること”の大切さを感じました。特に社外の方とのやり取りでは、同じ言葉でも捉え方が違うことが多くて……。だから背景や意図を丁寧に伝えたり、共通認識を確認したり、そんな一手間が、結果的に全体の進行をスムーズにするんですよね。それと、プロジェクトがうまくいかないときほど空気が重くなりがちなので、小さな達成でも前向きに共有して、ポジティブな雰囲気をつくっていけるようにしたいです。

I.A.
私もUさんと同じく、プロジェクトを通してチームの成果を一緒に喜ぶことと、感謝をきちんと伝えることの大切さを強く実感しました。自分の考えや経験をちゃんと言葉にして発信することに、実はまだちょっと苦手意識があるんですけど……これからはそこにももっと自信を持ってチャレンジしていきたいですね。

O.Y.
みなさんの話を聞いていて、本当に頼もしいなと感じました。私自身が今後やっていきたいことは、「人の強みを活かす」ことを、個人のマネジメントだけじゃなく、組織全体の仕組みにしていくことです。得意なことに自信を持てれば、人は自然と課題にも向き合えると思うんです。だからまずは「いいところを見つけて、伸ばせる環境を用意する」こと。それを個人任せにせず、会社として根付かせたい。そうすれば、もっと多くの人が前向きにチャレンジできる会社になると信じています。