DISCUSSION 会員様と創る

会員様と長期的に関わり、継続的なフォローができるということが、会員制シェアオフィスであるビジネスエアポートの大きな魅力だと思います。短時間、あるいは一度きりの接客だと、提供できるサービスが限られてしまいます。でも会員制で長くお付き合いするからこそ、応えられることがたくさんあります。

各種サービスを通じて会員様のビジネスをサポートし、長くご利用いただく中で、その会社の事業拡大に立ち会えたりするのも魅力ですよね。単なる場所貸しのビジネスではない喜びを味わうことができます。

前職の不動産の営業では、多数の物件からお客様に合う物件を探すことが主な仕事でした。しかし今は、お客様のご要望やご状況を伺った上で、どのようにビジネスエアポートを活用していただけるのかを一緒に考え、ご提案していくことが私の仕事です。長くご利用いただくためにも、ビジネスエアポートをご利用いただくメリットを素直にお伝えしたいと思っています。

最初は会員様も、単純にオフィス探しがメインでビジネスエアポートをご検討くださっているはずです。でも私たちは相手が本当に希望されていることは何なのか、隠れたニーズを拾い上げ、期待を超えるオフィス環境やサービス、コミュニティ形成のきっかけを提供しようと努力しています。それを価値と感じてご契約していただけたらうれしいですし、日々フォローし続けることで信頼関係も強くなっていくんですよね。

会員様のために考え、サービスを追求するということに魅力を感じて入社しましたが、さらに共に創り上げていくという姿勢があることも、やりがいにつながっています。

受付は毎日最初に会員様と接する場所です。私たちは人との関わりを大事にしていて、挨拶だけではなく、会員様のご様子を伺ったりして交流を深めていきます。正直、受付だけなら機械でもできてしまうと思うんですが、人のあたたかみがあるからこそ、会員様にビジネスエアポートを愛していただいているのだと思います。

受付は最初の印象を決める大事な鍵ですね。私が忘れられないのは、ご予約をされず飛び込みで内覧にいらしたお客様のことです。会員になられたあと、実は飛び込みでもしっかり対応してくれたことが、契約の決め手だったと伺いました。あらゆることを見られているんだと身が引き締まりましたが、私たちがどんな状況でもぶれない接客を行えていることを、改めて実感した出来事です。

私も似たような経験があります。複数のシェアオフィスを検討の末、契約された会員様が、「ビジネスエアポートに決めたのは、２度目に来たときに顔を覚えていてくれたから」とおっしゃられたんです。私にとっては当たり前の行動でしたが、それがご契約の決め手につながったのはとてもうれしかったです。居心地が良い、と感じてくださる環境づくりができていたのかなと思います。

会員様以外の感想を聞くこともありますよね。会員様がゲストを呼んで打ち合わせをされたときに、「ゲストにも受付の評判がよくて、安心して人を呼べる」と言っていただいたのは、うれしかったです。

どれも素敵なエピソードですね。私が印象に残っているのは、受付には他にもスタッフがいる中で、ご利用方法について私にご相談したいとお声掛けくださったことです。信頼していただけているのかな、とうれしくなりましたし、実は入社してすぐに先輩社員が同じようにお声掛けをされているのを見て尊敬していたので、自分も同じ経験ができて感動しました。

同じ店舗で勤務したこともありますが、入社してすぐに店舗に馴染んで、会員様ともしっかりコミュニケーションを取れていると思いましたよ。

そう言っていただけるとうれしいです。確かに開業に携わることになり異動が決まったときは「寂しくなるね」「いなくなったら困る」「その店舗も利用するよ」とたくさん声をかけていただきました。会員様と良い関係性が築けたのかなと実感しました。

私も異動したときには、まるで退職するかのようにたくさんの餞別やメッセージをいただきました（笑）。でも会員様とそんな関係になれるのもこの仕事の魅力です。

違う会社の方なのに、まるで同じ職場で働いているような感覚が生まれますよね。私も「今日は疲れた」「食事に行ってくる」と、何気ない日常会話をしてくださると、仲間だと捉えていただいているのかなとうれしくなります。それに会員様は全店舗を利用できるので、異動先の店舗に来てくださって交流が続いていくこともあります。

私たちはサービスを通じて会員様をサポートしていますが、会員様の事業が成長していくと、ビジネスエアポートとして良いサポートができたのかなと感じます。先の飛び込みでいらした会員様も、最終的には自前のオフィスを構えられました。新しいオフィスの写真をうれしそうに見せていただいたときは、飛び立たれる寂しさと同時に、自分の事のように喜びも感じました。

ビジネスを拡大していかれる会員様は本当に多いですよね。外部にご自分のオフィスを構える方もいらっしゃいますし、ビジネスエアポートに留まってより広いお部屋へ移動していく方もいます。でもどんなときでも大切にしているのは、ご要望に応えていく姿勢です。普段の会話からお仕事の状況を伺ったりしますが、ご相談に乗るときも、私たちから提案するのではなく、会員様の求めているものにいかに近づけるかに徹します。サポートはプラン提案だけではなく、共創につながるようなイベント開催や施策の実施まで多岐にわたりますが、これからも全力でサポートをしていきたいです。

イベントといえば、私たちの企画によるマッチングが実現することもうれしいですよね。そのほかにも「こんな会員はいませんか」とさまざまなご要望も寄せられるので、それにしっかり応えたいです。

最近はインターネット関連のスキル、例えばWebやSNS、ホームページデザインなどのお問い合わせが多いですね。会員様が望む業種の方とマッチングできるよう、データベースはもちろん、他店舗にも聞いてご紹介できるようにしています。

会員様の登録データや日々の接客からビジネス内容などを把握して、いいご紹介につなげたいですね。会員様は時代の流れやトレンドにも敏感なので、私は日々気になる用語やニュースをチェックしてストックしています。そうした情報も活用して、どんなときもスムーズにお話を進められたらいいなと思います。

みなさんは今後仕事で大切にしようとしていることはなんですか？私は一歩踏み込むことを意識したいです。やはり聞いてみなければわからないことはたくさんあります。最適なサービスを提供するためにも、会員様のことをよく知ることが重要です。そのためにはもう一歩近づくことを意識し、自分から話しかけたりして話を広げていきたいですね。

私は環境づくりです。ビジネスエアポートを自分のオフィスだと感じてもらい、会員様に最高のパフォーマンスを発揮していただきたい。そのために居心地のよい環境づくりに努めたいです。

会員様の期待値を超える接客を積み重ねたいです。たとえ小さなことでも、数が増えれば大きな感動につながりますよね。特に大きな交流イベントなどが開催できない今は、日常の一つ一つのコミュニケーションが大事だと思っています。現場に入るときは目や耳といった感覚機能をフルに働かせ、会員様の様子を気にかけ、細部に注意を払うようにしています。

私はコンシェルジュとして、会員様のためにこれからも接客で貢献したいと思います。会員様がなぜこの質問をしたのか、なぜこれを希望されるのかといったことを掘り下げて考え、またコミュニケーションを取って対応していきたいです。大事なのは表面だけで終わらせないことです。寄り添うことこそビジネスエアポートの魅力。会員様の想いを受け止め、私たちらしいサービスを提供できるように努めていきたいと思います。